明日7日(日)は、予約で満席です。
申し訳ございません。
大阪の精米業者三笠フーズが
カビ・残留農薬の汚染米を300トンも食用転売していたことが
発覚しました。
食の安心が・・・・これでもか、これでもか、と
よくも出てきますね
あきれます
今回、問題になった米は、
WTO(世界貿易機関)協定に基づいて、
ミニマムアクセス(最低輸入量)で
アメリカや中国から輸入している米。
日本は米を自給できているのに、
毎年77万トンも輸入しなければならない。
保管されている間に、
カビが生えたり、農薬の量が多かったりしたものが、
食用以外の使用条件のもとで安く市場に流れるわけです。
その危険な米を、三笠フーズが食用として転売していた。
みなさん、許せますか?
でもでも、ここで冷静に大きな構造を見つめましょう。
ちょうど、ここ一ヶ月間に私がブログに書いてきたことと
かぶります。
WTOで日本が合意したルールで、
工業製品の輸出入規制を無くすための引き換え条件として、
決められた量の米の輸入を受け入れざるを得ない。
美味しくない、危険な米を、
私達の税金で買うわけです。
品質も悪く市場で売れないから、
備蓄米として倉庫で蓄えられて、
食べられないものになったら、安く市場に売られる。
仮に人間の食用以外に使われても、
家畜の餌などに配合されているので、
肉を食べたり、牛乳を飲めば、
私達の身体に取り込まれる可能性が非常に高い。
そういう米を、直接、人間が口にするものとして加工していた!
それが、今回の事件の根本原因。
なぜ、自給できている米を、
俺達の税金を使って海外から買わねばならないのか?
しかも、残留農薬がヒドイ不味い米を!!!
米農家は、
米余りでここ数年値段が下がり続けて、
生活できない有様です。
そんな農家を継ぎたいという子どもは居ないでしょう!!!
こうしたことが原因となって、
日本の農の崩壊が数年先まで迫っているのですよ!
では、なぜそんな悪循環を導く米を輸入するのか?
それは、産業界が効率のよい大きな利益を求めて、
国境を越える工業品の移動にかかる税金(関税)を
無くすように働きかけるから。
関税がなければ、
安い人件費の国や、
労働規制や環境規制のない国で商品を造った方が
コストが下がります。
しかも国境を越える移動には、輸送コストに税金が掛かりません。
国境を越えてビッグビジネスが展開できる大企業のご都合のために、
関税をなくす。
その引き換え条件として、
必要のない米を輸入せねばならない。
これは主にアメリカからの要請。
でも、それで潤った大企業は、
働いている従業員の給料や待遇や休暇を向上させていますか?
ますます、働く人々は、
賃金を減らされ、労働環境は悪化し、長時間労働になっている。
これは日本でもそうだし、他の国もしかり。
そこまでしてビジネスを世界規模で拡げても、
大企業自身だって儲けが出ている場合は少ない。
新規就職は難しく、
人々はフリーターや派遣社員に虐げられる。
現在の労働人口の三分の一もの人が
正規雇用されていないのです。
人々は夢や結婚すらも諦め、
子ども達は「だから、より勉強しないと生きれない」と
親にプレッシャーを掛けられ、
鬱・不登校・引きこもりになってゆく。
変な凶悪犯罪が勃発する。
さぁ、私達の経済って奴は、どうなっているのでしょう?
さぁ、それでも経済のために生きてゆかねばならないのですか?
必要のない輸入米を買うために
私達の税金が使われる。
↓
日本の農は崩壊してゆく。
↓
健全な食料自給率はますます下がる。
↓
食の安全は更に悪化する。
↓
人々は不健康になってゆく。
世界中を長距離移動する食料と工業製品は、
運送のために石油を浪費し、温暖化を早める。
↓
石油確保のための戦争・紛争がますます増えてゆく。
↓
人々は不健康になってゆく。
儲かるはずの大企業に働く人々の賃金も下がっている。
↓
熾烈なグローバル市場のもとでは、大企業ですらも
大きな利益は生めないことが多い。
↓
日本しかり、それぞれの国に入る税金は少なくなってゆく。
↓
財政が苦しくなれば、
政府が最初に切り詰めるのは、医療・福祉・教育予算。
↓
健全に働ける人・優秀な人材は少なくなってゆく。
↓
雇用が海外市場に流れ、国内の雇用が減ってゆく。
(途上国で働く人々の労働条件は更にヒドイ)
↓
条件の悪い労働環境や安い賃金で単純労働させられる人が増える。
↓
うつ、精神病、労災も下りない事故・怪我は自己負担。
↓
犯罪が増え、
医療費・犯罪防止対策に私達の税金がますます使われる。
↓
しかし、国の財政は悪化しているので、
ますます福祉・医療・教育への予算条件は悪くなる。
↓
犯罪防止の名の下、
世界市場での熾烈な食料・資源確保のために
警察・軍事費だけが増えてゆく。
↓
厳しい環境で育つ若者は、
好条件を餌にされて軍隊にリクルートされる。
↓
戦争への足音が聞こえてくる
↓
自由な発言や行動は抑圧されてゆく
↓
人々は不健康になってゆく。
だって、実際に現在、
市民・国民は、ますます厳しいサバイバル条件になってきている!
ではないですか!!!
さぁ、明日、下記のような企画があります。
■□■ ビッグイシュー100号&5周年 ■□■
■□■ 記念イベントのお知らせ ■□■
いつも大変お世話になっております。
2008年8月1日、雑誌『ビッグイシュー日本版』は
創刊100号を発行し、
そして2008年9月11日には5周年を迎えます。
この5年間で777人が販売者登録し、
76人の人が卒業されました。
これも、皆さまの日ごろの応援のおかげとスタッフ一同、
心より感謝しております。
東京事務所では、100号突破と5周年、
ビッグイシュー基金1周年を記念し、
ビッグイシューとこれからの日本社会の関わりと、
社会を担う若者の未来を考える集いを持ちたいと考え、
9月7日に以下のような集いを開催する予定です。
ご同僚やご家族、ご友人さまなど、お誘いあわせの上ご参加くださいますよう、
お願い申しあげます。
*****9月7日(日)東京5周年記念の集い********
第1部 記念講演「ビッグイシューと社会」
茂木健一郎氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所)
~休憩~
「ビッグイシュー販売者によるミニ活動報告」
(サッカー・卓球などの報告)
「ホームレスワールドカップ日本代表委員会発足のお知らせ」
第2部 対談「若者を包摂できる社会を語る」
香山リカ氏(精神科医、立教大学教授)
大津和夫氏(読売新聞社会保障部記者)
【日時】 2008年9月7日(日)
開場13時15分
開始13時45分~17時
【場所】 明治大学リバティホール(JRお茶の水駅徒歩5分)
http://www.jsae.or.jp/02evnt/map/meiji.html
【参加費】1500円(資料代などを含む)
【参加申し込み】Fax(03-6802-6074)
又はメール(tokyo@bigissue.jp
)でご連絡ください。
【定員】500人 (定員になり次第締め切らせていただきます)
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